壁画を古墳に戻すか検討

高松塚・キトラ両古墳(いずれも高市郡明日香村)の保存に関する文化庁の検討会は、2013年3月27日に東京都内で会合を行い、高松塚古墳の壁画について修復作業後に古墳に戻すことが実際に可能か話し合いを始めました。
専門家からは「今の技術では劣化を防ぐのは難しいが、将来的には戻すという考え方を捨てるべきではない」などとの意見が出て、今後も検討を続けるとのことです。
2013年3月28日 奈良新聞
【筆者注】
文化財の保存については「その場所でそのままに」が大原則ですが、高松塚古墳については現地に設置した保存施設の管理が不十分で、結果として貴重な文化財を損傷してしまうこととなりました。
貴重な文化財で劣化しやすい物については、出来る限り良好な環境が確保できる保存施設に移して保管する、という選択も必要と思われます。

平城京造営時に古墳群破壊か

JR奈良駅(奈良市)近くで、4世紀後半~5世紀後半(古墳時代前期末~中期後半)の船や鳥、家などをかたどった埴輪(はにわ)や土器の円筒棺が見つかっていたことを奈良県立橿原考古学研究所付属博物館が25日発表しました。
周辺に未知の古墳群が存在したが、平城京の造営時に壊された可能性があるという。
2013年3月26日 朝日新聞
【筆者注】
平城京の建設に際して、古墳がどの様な扱いを受けたかというのは興味深いものがあります。特に特定の古墳の破壊を避けるような選別があったのかは興味深いことです。
当時は各古墳の被葬者についての伝承が今よりも正確に残っていたはずです。残された古墳と壊された古墳が、たまたまその存在場所に依るのか、それとも意図的に選ばれたのかは、当時の朝廷と古墳の被葬者との関係を知る上でも重要と思われます。
古墳に埋葬されていた者の中には、大和王権誕生以前からこの地を支配していた勢力の者がいるはずです。彼らと大和王権とのに有効な手がかりを与える事が期待できます。

東アジアの足技競演 – 31日

2013年3月31日に「日・アセアン万国蹴技博覧会」が国営飛鳥歴史公園・石舞台地区芝生広場(高市郡明日香村)にて開催されます。
2013年が日本・ASEAN(アセアン=東南アジア諸国連合)友好協力40周年記念の年ということで、スポーツ交流事業の一環としてチンロン(ミャンマーの伝統競技)の選手団とセパタクロー(東南アジア発祥の足技球技)の世界王者タイ代表が来日します。
当日は日本の蹴鞠保存会「飛鳥蹴鞠会」と足技を披露し合うほか、体験ワークショップが行われます。
また、4月には来日した選手団が奈良県内各地を観光します。
【追記】
2013年4月1日朝日新聞 記事が掲載されました。
【筆者注】
明日香の蹴鞠は今も保存会の方々によって伝統が守られ、談山神社などで年に何回か公開イベントが行われています。今回ASEAN諸国から選手が来日する競技はそのルーツが日本の蹴鞠と共通すると言うことで、球技を通じての交流が、我が国とASEAN諸国との交流のきっかけとなることを期待します。
特に、来日する選手団に同行する記者たちによる本国へのレポートが、それらの国での奈良、明日香への関心の高まりにつながれば将来の観光振興にも役立つ物と思われます。
2013年3月26日 奈良新聞

興福寺監修のお弁当「心」東海道新幹線で販売

JR東海パッセンジャーズは、東海道新幹線車内販売および主要駅構内駅弁販売所にて、奈良興福寺監修の弁当「心(こころ)」を期間限定で販売します。
掛け紙には興福寺・多川俊映貫首が揮毫した題字が描かれています。
販売期間: 2013年4月3日(水)~6月(上旬)予定
販売価格: 900円 (指定銘柄の緑茶50円引の特典有)
販売箇所: 東海道新幹線車内および東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪駅の同社弁当売店
JR東海パッセンジャーズ

東大寺仏生会4/8

4月8日は釈迦の誕生日とされ、毎年各地の寺院で灌仏会あるいは仏生会とよばれる法要が行われます。釈迦の誕生日と伝わるのは中国旧暦の4月8日ですが、日本では多くの寺院で新暦の4月8日に行います。関東地方などでは例年桜の開花時期に近いことから「花祭り」ともよばれます。なお旧暦のその日に近くなる様に、月遅れとして5月8日に行う寺院もあります。
東大寺(奈良市)では毎年4月8日に仏生会(ぶっしょうえ)法要を行っています。
誕生仏を潅仏盤上に置いて、草花で飾り立てた花御堂と呼ばれる小堂に収めます。参拝者が柄杓で甘茶を潅ぎ、またその傍らで甘茶をいただくこともできます。
誕生仏は「釈迦が生まれてすぐ、七歩歩んで右手を挙げ天を指し、左手を垂下して地を指し、『天上天下唯我独尊』と唱えられた」という伝承に基づきその姿を再現した立像です。東大寺のものは像高47 cmで、2010年東京国立博物館での特別展に潅仏盤上に置いた姿で出展されました。
日時: 2013年4月8日(月) 毎年同日 8:00~9:00過ぎまで法要。甘茶掛けは15時頃まで。 
場所: 東大寺 大仏殿正面
問合先: 東大寺 TEL: 0742-22-5511
東大寺公式 仏生会

奈良町の井戸調査

奈良市は、新年度予算に奈良町の井戸について本格的な調査を始めるための費用を計上しています。
付近に河川がなかった地域では、春日山の伏流水をくみ上げて生活用水などに使用していたため、井戸が多く掘られていました。井戸が豊富にあった名残は、「椿井町」「樽井町」といった一帯の町名にも現れているといわれます。
計画では、地元の住民らを対象にアンケートや聞き取りを行って井戸の数や井戸にまつわる伝承の確認や水質検査などを行うとのことです。
2013年3月20日 読売新聞
【筆者注】
本事業の対象となる「奈良町」はいわゆる「ならまち」とよばれている地区だけでなく、大宮通り以北の「きたまち」とよばれている地域なども含むとの情報がありました。
近年大震災などで水道が使えなくなった時の応急用としても井戸の役割が再認識されており、水質についての情報を得ておき、特に飲用可能な井戸を把握しておくことは、その意味でも有意義と思われます。また、調査によって日頃使われていない井戸の来歴やそれにまつわる伝承が明らかになれば、不要になったからといって埋められてしまうことを避けられる可能性もあります。
市の思惑通り、この事業がきっかけとなって地域全体の観光振興に寄与することを期待します。

月ケ瀬梅林に市営公園オープン

奈良市月ケ瀬梅林公園(1.2ha 国指定名勝)が完成し、2013年3月21日、市長や市議会議長らが出席して記念式典が行われました。
梅林公園は、2005(平成17)年度に旧月ケ瀬村が奈良市と合併した際に策定した新市建設計画に基づくもので、旧村時代に地元住民が運営していた梅品種園などを市有化し、トイレ付きの展望台を改修したほか、園路や階段を約400メートルに渡って新たに整備したものです。
月ケ瀬梅林の歴史は、古くは平安時代にさかのぼるとされています。
月ケ瀬地域では3月末まで梅祭りが行われています。
2013年3月22日 奈良新聞
問合先: 月ケ瀬観光協会 TEL: 0743-92-0300

當麻寺でお練供養の衣装作り

當麻寺(葛城市)の塔頭のひとつ護念院で、中将姫の命日と伝わる毎年5月14日に同寺で営まれるお練供養に向けて衣装の新調や修繕が行われました。
近くに住む辻井照子さん(87)と山田主基恵さん(78)が担当。2人は約20年前から衣装を作り始め、9年前に面を新調した際、お練供養に参加する28人分の衣装も全て新しくなりました。
毎年、農閑期のこの時期に補修や予備の衣装の追加などの作業を行っています。
今年は、50年前の弓道の衣装を解いて上下の着物を制作しました。衣装は祭りと共に代々受け継がれ、200年から300年は使われるということです。
2013年3月21日 奈良新聞
大和路アーカイブ
お練供養について問合先:
當麻寺中之坊 TEL: 0745-48-2001
當麻寺護念院 TEL: 0745-48-2004

橿原市「最古の国道交差点」 大道整備1400年

 「日本書紀」には、推古天皇21年(西暦613年)の出来事として難波(大阪市)と飛鳥(奈良県明日香村)を結ぶ「大道(おおじ)」が整備されたことが記載されており、今年(2013年)で1400年を迎えたことになります。
橿原市では同市北八木町、八木町にある、大道の一部である「横大路」と、「下ツ道(しもつみち)」が交わる場所を「最古の国道交差点」としてアピールし、様々な記念行事を展開します。
9月に中国や韓国の研究者を招き、古代の文化交流をテーマにしたシンポジウムのほか、ミニコンサート、映画上映会などの開催を予定しています。
2013年3月30日には、近鉄・大阪阿部野橋駅で記念行事(11:00~12:00)が開幕し、近畿日本ツーリストの主催により大阪から明日香を訪ねる記念列車によるツアーが実施されます。
読売新聞 2013/3/05
奈良県公式 記紀・万葉プロジェクト 記念専用列車「竹内街道・横大路(大道)1400年号で行く! ご当地キャラクターの旅
問合先
橿原市観光課 TEL:0744-21-1115
橿原市観光協会 TEL: 0744-20-1123
記念列車ツアーに関しては、近畿日本ツーリスト TEL: 06-6535-8640

吉野山臨時バス運行3/23~5/6

吉野山(吉野町)の桜は「一目千本の桜」とよばれ毎年多くの観光客でにぎわいます。
山麓に近い方から上千本・中千本・下千本とよばれ、合計3万本ともいわれるシロヤマザクラが、山下から山上へ順に開花し、約1か月間花をを楽しむことができます。
区間: 近鉄吉野駅~如意輪寺前~吉野中千本公園
運行日: 2013年3月23日~5月6日 の毎日
運行時刻: 8:40~16:00 の間、乗客数に応じて随時運行します
運賃: (おとな・片道) 350円
問合先:
開花情報・観光イベント関係は、吉野山観光協会 TEL: 0746-32-1007
バスの時刻・運行については、奈良交通 お客様サービスセンター TEL:0742-20-3100 (8:00~19:30 無休)  奈良交通臨時バス情報