カテゴリー別アーカイブ: 古建築

薬師寺境内で謎の建物遺構発見

2014年2月14日 奈良新聞

奈良文化財研究所(奈良市)は2014年2月13日、薬師寺(奈良市)境内で、十字型の建物「十字廊(じゅうじろう)」跡が見つかり、建物や基壇の規模が判明したと発表しました。同寺独特の施設で、奈良時代後半に建てられたと推定されています。北側では参道とみられる石敷きも見つかり、古代寺院の伽藍(がらん)の様相を知る貴重な成果とされます。

十字廊の役割はい、今のところ判明していませんが、「食殿(じきでん)」の別称から、僧侶の食事に使われた食堂に関連した施設との説もあります。

 遺跡の現地説明会は15日午後1時30分から。少雨決行。境内のため拝観料が必要。問い合わせは同研究所研究支援課、電話0742(30)6736。

五條のNPO「大和社中」大臣表彰

 五條市の「五條新町」で歴史的な町並みの保存活動などをしている地元のNPO法人「大和社中(やまとしゃちゅう)」が、2013年度の国土交通大臣表彰「手づくり郷土(ふるさと)賞」に選ばれ、2014年1月27日、市役所で認定証が授与されました。

 大和社中が町並みの保存活動を進めている五條新町は平成22(2010)年、国の重要伝統的建造物群保存(重伝建)地区に選定されています。
 同法人は空き町家を有効利用した町家レストランの整備・運営や、高齢者の生活支援のための買い物代行サービスを実施しているほか、横浜美術大と連携したアートイベントも手掛けており、こうした多彩な活動が評価されたて表彰されました。

2014.1.28MSN産経ニュース

道の駅へぐり、朝護孫子寺多宝塔の大型模型展示

道の駅大和路へぐり・くまがしステーション(生駒郡平群町)で、信貴山朝護孫子寺の多宝塔の大型模型が展示されています。この模型は同町の大工、阪口仙太郎さん(故人)が約5年を掛けておよそ半世紀前の1975年ころに完成させた物です。
展示は2014年1月31日までです。

問合先: 道の駅大和路へぐり・くまがしステーション TEL: 0745-45-8511
2014年1月17日 奈良新聞

木造建造物の保存再考 -ユネスコ国際会議

ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)や文化庁などが毎年開く文化遺産に関わる国際会議の一環として「木造建造物の保存理念を再考する―修理手法と保存の理念」が、2013年12月18日県新公会堂(奈良市)で開かれ、木造の文化遺産を持つ8カ国約40人の研究者が参加しましたた。
この会議は、来年が文化遺産の多様性を掲げた「奈良ドキュメント」の採択から20周年を迎えるのを記念して企画されたものです。
2013年12月19日 奈良新聞
筆者注: 日本などで伝統的に行われている、痛んだ部材を新たに作った物と交換しながら木造建築物を長く使い続ける手法が、西洋では「文化財の現状保持」の精神にそぐわないという理解をされている場合があるようです。
同じ部材を長く使い続けることが出来る石造建築物などと異なり、木材は経年による湾曲、あるいは腐食や虫害等で同じ部材を使い続けることが困難な場合が多々あります。そのような場合に、建物が作られた時の技法になるべく近い方法で同様の部材を作り交換する手法が伝統的に受け継がれています。これが文化財保護の精神に反する物ではないことについて、多くの人に十分に理解を深める必要があると感じます。
報道からは会議の議論の内容は不明ですが、この会議を機会に木造建築の保存についての理解が広まることを望みます。

春日大社特別講座11/9,16 受付中

春日大社では、平成27~28年に第60次式年造替(しきねんぞうたい)を行います
今回の講座では、建物の構造や檜皮葺き屋根の技法など、日本の伝統技術の継承について理解を深める内容です。各日とも講演の後、通常は見ることができない檜皮葺作業の様子を見学できます。
現在参加申込み受付中(fax または郵送) 11/5必着
講師:
第1回 2013年11月9日(土) 田中 泉(奈良文化財保存事務所・文化財建造物修理技術者)
第2回 2013年11月16日(土) 舘 俊秀(春日大社主事・文化財建造物担当)
スケジュール:
各日とも9:30受付 10:00文化財について講演 11:00修理現場見学 12:00終了予定
募集定員: 各日とも50名
参加費: お一人 1,000円(資料代) ※当日受付でお納めください。
大和路アーカイブ特別講座募集
問合先: 春日大社 教化部 特別講座係 TEL: 0742-22-7788

古民家まちびらき 民俗公園で開幕

大和民俗公園(大和郡山市)では、2013年9月14,15,22,23の合計4日間、園内の古民家を利用して「古民家まちびらき(秋)」を開催します。
既に終了した9月14日には、かまどで炊いた昔ながらのご飯をふるまう会があり、親子連れら約30人が舌鼓を打ちました。
このあと、22日は「容真御流」~花遊び~ (11:00~)、23日は大和の茶がゆ「風月庵」(10:00~ 食事は有料)が開催されます。
大和民俗公園
朝日新聞 9/16
問合先: 県立民俗博物館 TEL: 0743-53-3171

奈良市・旧入江泰吉邸を一般公開へ 来年夏にも

奈良市は同市出身の写真家、入江泰吉(1905-1992)が暮らした旧居(奈良市水門町)を公開する準備を進めています。
大和路を愛し、仏像や四季折々の風景を撮り続けた入江泰吉の作品は奈良市写真美術館に収蔵・展示されていますが、入江氏の旧居は遺族により市に寄贈されました。
2011年よりワーキンググループを立ち上げて活用方法を検討してきました。今年度予算に6500万円を整備費として計上したのに続き、9月定例市議会には公開に向けた条例案を提出しました。2014年夏の公開を目指し、建物の耐震補強などの改修を行う予定です。
朝日新聞 9/7
旧入江泰吉邸について(奈良市公式) (ワーキンググループ会議録へのリンク有)

地図上のポインタの位置は概略のもので、入江邸の正確な場所ではありません。

旧六十八銀行八木支店、移動して保存

旧六十八銀行八木支店(登録有形文化財)は、道路拡幅に伴い一時は取り壊しも検討されていました。祖父の代にこの建物を取得した現在の所有者が、建物の移動に必要な費用を工面し保存されることになりました。
建物を基礎ごと移動する曳き家の工事を行い、3.6 m南側に移動しました。8月中旬に全ての工事を終え、今秋フランス料理店として営業を開始する予定。
2013年8月4日 読売新聞

正倉院、大修理でいよいよ瓦ぶき

宮内庁正倉院事務所は2013年6月28日、屋根瓦のふき替えが目前に迫った正倉院(奈良市・奈良時代・国宝)を報道陣に公開しました。
今回新たに作った瓦から、土ではなく銅くぎで留める「空ぶき」を初めて採用し、それ以前の瓦はこれまで通り「南蛮漆喰」と呼ばれる土でふき、屋根には二つの工法が共存する形となります。
今夏には瓦をふいている様子が一般に公開されます。見学の申込みは郵送に限り、7/10消印有効。
詳細は宮内庁正倉院公式サイト見学申込要領
2013/06/28 【共同通信】